原因は不明ながら、突如周囲の人々が続々と不死者化。
と言っても、見てくれは変わっておらず、今にして思えばゾンビというよりヴァンパイアだったのか。
死に対する恐れから開放された人々は異様にハイテンションで乱暴。
例えば、車を運転するなら必ず暴走するといった感じだ。
きっと痛覚などからも開放されているのだろう。
そんな不死者の一人から「遊び相手」として目を付けられ、カーチェイスをする破目に。
なんとか振り切ったと思ったら、警察の検問にひっかかってしまう。
車から降り、対応にあたった婦人警官に不死者達のことを話すと、現状認識はあるらしく「こちらへどうぞ」と近くの建物へと案内される。
促されるままに階段を上がって屋上へ出ると、10人ぐらいの男女が待っていた。
皆が例の異様なハイテンションの風を示し、「まさか」と振り返ると件の婦人警官が拳銃を抜いてニヤリと笑っている。
屋上の男女も婦人警官も不死者だった。
一体何をするつもりなのかと不安に思っていると、屋上に居た男の一人が「ロシアン・ルーレットをして遊ぶから付き合え」と言う。
不死者とロシアン・ルーレットってスゲェ不利じゃない、俺!?
辞退したいのは山々だが、断っても撃ち殺されずには済まない雰囲気。
こちらの返答も待たずにゲームが始まってしまうのだが、「じゃあ最初は俺から」と言って男が懐から取り出した拳銃はセミ・オートマチック。
こいつら、ロシアン・ルーレットの意味が判ってねぇ・・・
リボルバー式拳銃に1発だけ弾丸を込めてドラムを回転させるからランダム性があるのに、セミ・オートマチックでは初弾から確実に発射される。
テンションが上がりまくって奇声を発する彼らに、ロシアン・ルーレットの説明を試みるが完全に無視。
自分のこめかみに銃口を押し当てた男が引き金を引くと、当然ながら弾が発射されて男が倒れた。
男の周りに皆が不安そうに集まると、彼は何事もなかったように立ち上がって「あ~、ビックリした」とケロっとしている。
一時的に下がったテンションも盛り返し、次の男に拳銃が手渡された。
その男は私の隣に居り、「えっ、それって弾は何発入ってるの?」と問うと、「2~3発かな」という返答とともに引き金を引き、最初の男と同様に一旦は倒れるが元気に立ち上がって「じゃあ次はオマエな!」と私に拳銃を渡してきた。
"2~3"若しくは"a few" というようなアバウトな表現はこの世から根絶すべきです。
「3なら死、2なら助かる。逃げても射殺されるなら・・・」と、意を決して自分のこめかみに銃口を当て、エイヤッと引き金を引くと、幸運にも弾切れ。
この辺で覚めても良さそうなのだが夢はまだ続き、「もう一回やろーぜ!」と更にテンションを上げる不死者達は、改めてカートリッジに弾を込め始めた。
こんな悪夢を見るなんて・・・